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株を持っている方の相続

仮に、亡くなったお父さんが株式を、100株・額面100,000円を持っていたとします。相続財産として、100,000円分を相続したものとするかといえば、そうではありません。やはり、時価に直した金額分を相続したものとされます。

これが、上場されている会社の株で、株価が公表されているものならば明快です。
お亡くなりになった日にち(基本)の株価で計算して、例えば150,000円分になっていれば150,000円を、あるいは値下がりしていて80,000円分になっていれば80,000円を相続したことになります。

でもその株が、お父さんのお兄さんが経営している会社の株で、家族経営で上場なんてしていないという場合は、額面で計算してよいのでしょうか。

やはり額面ではなく現在の価値を計算しないといけませんが、きっと経営しているお兄さんだって株価などわからないと思います。
その場合は、最近の決算の数字はどうか。そしてそれが同業あるいは似た業界の株価と比べてどうか等を見ます。また、会社に今どんな資産(土地建物、機械、等)があるか、逆に負債(借入等)がどのくらいあるかも参照します。一例ですが、その会社が数十年前に100万円で買った土地があって、それが値上がりして1億円になって入れば、決算書の数字以上に財産を持っていることになり、評価も高くなります。

そのように、上場していない株を持っている場合は特に、いろんなことを調べて株価を評価しなければなりません。難しいし時間もかかりますので、その際はすぐ専門家へご相談ください。