土地の評価①
前回の続きとなりますが、もし路線価が同じ地域で、面積が同じならその土地の評価額は全部同じ金額なのかというとそうではありません。
真四角の土地と、すごく細長い土地では使いやすさにかなり違いがあり、それは値段にも違いがでてくることは想像できるかと思います。また、1方向のみ道路に接している土地と、
2方向接している(角地など)でもやはり一般的には値段が異なってくると思います。
そのように、同じ路線価でもその土地の条件によって金額を補正する必要がありますので、例えば一方向で道路に接している土地の正確な路線価での算出は、
路線価*奥行価格補正率=その土地の評価額
という式になります。奥行が短すぎるあるいは長すぎると、0.8-0.99の範囲で路線価から減額をします。
これが角地ならば、側方路線影響加算率というのがあり、前と後ろの両方が道路に接していれば二方路線影響加算率等、様々な補正率があります。
また、土地というのは必ず四角形ではなく、時にはかなり複雑な形状で一区画の場合もあります。そのようなときは不整形地補正率というのもあります。
このように、路線価図でもおおよその目安はわかりますが、正確なところでは土地の状況に応じて様々な補正をして金額を算出するので、必要な際にはすぐご相談下さい。